西東京読書会SF支部 第一回読書会レポート ②懇親会
続いて懇親会レポート。
二時間の本会も終了し、休憩を挟んでそのまま同会場で懇親会へ移ります。おいしいお料理とアルコールも。このあたりから、SF、ミステリー、ドラマ、映画なんでもあり。以下のような作品が話題になりました。
・キアヌ・リーヴス主演の「JM」は良きサイバーパンクの映像化。(ウィリアム・ギブスンの原作『記憶屋ジョニィ』は早川書房『クローム襲撃』に収録)。
・クローネンバーグ×SF。
・「ブレードランナー」はやはり外せない。
・「ガタカ」は美術・音楽共に素晴らしかった。SF映画は予算じゃない!
・「エンダーのゲーム」、原作(オースン・スコット・カード著、早川書房より同名で刊行)読んだ人~?
・今年の一冊を挙げるなら『帰ってきたヒトラー』上・下(ディムール・ヴェルメシュ 河出書房新社)。(「そうでもなかった」派も。)
・『図書館の魔法』(ジョー・ウォルトン 東京創元社)の大人気ぶり、納得ゆかぬ。
・ドラマ「ブレイキング・バッド」、クライムサスペンスだがとにかく脚本がいい。観るべし。
・「ブレイキング・バッド」とはある意味対極にありながら面白かったのがドラマ「ホームランド」。
・SFドラマ「オールモスト・ヒューマン」も良かった。
・映画と言えば『20世紀の幽霊たち』(ジョー・ヒル 小学館)。
・『月の部屋で会いましょう』(レイ・ヴクサヴィッチ 東京創元社)
・『領主館の花嫁たち』(クリスチアナ・ブランド 東京創元社)
・初心者ほど悲しくないSFを読んだ方がいいと思う。マキャフリーを読もう!
・チャイナ・ミエヴィルの『言語都市』、『クラーケン』上・下(いずれも早川書房)は難解だった。
・その他の難解作品
・スティーヴン・キング初心者は何から読めばいいの?
→やはり初期作品からでは。『キャリー』(新潮社)、『it』、『デッドゾーン』も。
・北欧ミステリー熱依然衰えず。『エリカ&パトリック』シリーズはいい。『特捜部Q』シリーズの人気も当然の面白さ。
・国内SF映画で意外な面白さを持っているのが「ブルー・クリスマス」。
・国内SFを語るならアニメや特撮を迂回することはできない。アニメで素晴らしかったのが「イデオン」、特に映画版。最近のものでは「まどかマギカ」。
・特撮なら「平成ガメラ」シリーズでしょう。
・国内SF作品では『火の鳥』(手塚治虫)、『百億の昼と千億の夜』(萩尾望都、光瀬龍)、小松左京作品に『2001年宇宙の旅』(アーサー・C・クラーク)との繋がりを感じる。
・小野不由美の『十二国記』シリーズはSFとして読んでもいい作品。
・映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の1作目と3作目がいい。ハインライン激怒必至の無頼ぶりが絶妙。
(このあたり筆者の聞き違いがあり、後日発言者の方から「3はお勧めというより「おいおい茶化しと思ってたらマジですか!」の意」と伺いましたので追記訂正いたします。 2015.1.26)
・カート・ヴォネガット(・ジュニア)『ハイ・チーズ』(河出書房新社)『スローターハウス5』(早川書房)
・上田早夕里を読むなら『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)と『魚船獣船』(光文社文庫)がいい。
・公開中の映画「アンダー・ザ・スキン」の、ミッシェル・フェイバーによる同名原作も良作。
・『火星年代記』(レイ・ブラッドベリ ハヤカワ文庫)『幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫)はやはり素晴らしい。
・『歌の翼に』(トマス・M・ディッシュ 国書刊行会)
・『残像』(ジョン・ヴァーリイ ハヤカワ文庫)
最後に、次回読書会の課題図書どうしましょう?:
・『火星の人』今一番熱い。
・『ダイヤモンド・エイジ』上・下(ニール・スティーヴンスン ハヤカワ文庫)残念ながら絶版。
・『あなたの人生の物語』(テッド・チャン ハヤカワ文庫)
・ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアのいずれかの作品
・『ブラインド・サイト』
・『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン ハヤカワ文庫)読みやすい古典を。
・『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン ハヤカワ文庫)サイバーパンク良いのでは。
・『虎よ、虎よ!』(アルフレッド・ベスター ハヤカワ文庫)
・『重力が衰えるとき』(ジョージ・アレック・エフィンジャー ハヤカワ文庫)
→近未来イスラム都市が舞台のサイバーパンクという設定がいい。しかも11月復刊予定とか、運命のタイミングでは!?
というわけで、次回SF部:2014年1月24日(土)、課題図書は『重力が衰えるとき』に決定しました。既にお申込みを頂いており残席わずかですが、興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。